良いことも悪いことも、ある程度定期的に起こるのが助かりますよね。
ということで(?)冲方サミットブログもうぶちんブログも動かないので(??)このブログを動かします!(強引)
内容は久々の冲方作品テーマソング紹介で~。
今日ご紹介する曲はコチラ↓
ロックバンド「テスラは泣かない。」の『アテネ』です!
軽快なイントロが良い!
そしてこれとマッチする冲方作品とは……?
『メトセラとプラスチックと太陽の臓器』!
当該作品は冲方さんの短編集『OUT OF CONTROL』に収録されています。
人工臓器によって新生児を300年以上の長命にすることができる技術が確立された世界で、その第一世代を生む両親の生活や葛藤を社会の描写も織り交ぜながら描くSF作品です。
自分よりずっと長い時間を生きる子供に何を残せるかと悩み、大変長持ちすることが知られたプラスチックに世界が覆われる夢を見る母親。
その横で「もの書き」として社会を分析しながらも妻に寄り添い子供に愛情を伝えようとする冲方さん風の語り手。
新技術の名称として様々なものが提案されては迷走する世の中を十分描きながらも、
両親の揺れ動く気持ちを伝える冲方さんの言葉遊び力&文章力が光る短編だと思います。
ここからは曲の話ですが、『アテネ』のテーマは「永遠」です。
儚い世界の中で永遠を求めてしまう人間の姿が曲中では歌われています。
これはまさに、『メトセラ(略)』のついつい長寿を望んでしまう世界/我が子に永遠の愛を感じてほしいと願ってしまう両親の気持ちではないでしょうか?
何をかいわんや、収録されているアルバムのタイトルも『永遠について語るとき、私たちの語ること』。
永遠とも思える命について語った物語である『メトセラ』にぴったりです。
『アテネ』の中で特に『メトセラ』にフィットすると思うのは2番です……。以下、歌詞抜粋。
“うつろう刹那の下で 幾千万年の声を聴けよ”
“それはいつも目には見えないし 手を伸ばせば消えるんだ”
“I believe you forever 信じてみるよ 永遠を”
『アテネ』はただ聴いても気分の盛り上がる↑↑曲ですし、『メトセラ』もさらりと小気味が良い作品です。
ぜひお気軽にお手に取ってみてください(^^)v