2017年4月15日土曜日

結局大資本の力を借りるしかない?

 「アリア」第3章を書き上げました。こちらは無料公開はありません、ご了承ください。第2章は書くのにひと月かかりましたが、こちらは3日で書けました。単純計算十倍速!それができるならもっと早くやれ、という話……。

 何とか終わりが見えてきたので、製本のことを考え始めました。気が早い?今年の目標はとにかく締め切りを落とさずに本を生産することなので、最低限は考えておかないと、と思って。今はリアル本を同人誌即売会で売っているだけですが、ゆくゆくは電子書籍配信なんかもしたいと夢のようなことを思っています。

 そこで、気晴らしもかねて関連のニュース―同人イベントとか電子書籍配信について―を見ました。一番参考になって読み物としても面白かったのはこの記事です。


 藤井大洋さんは日本での電子書籍黎明期(個人の見解)である2012年に自作の完全電子書籍配信を始め、一時売上ランキング上位にも入るような販売を成し遂げた方です。今は専業のSF作家として、日本SF作家クラブ会長なども務められています。

 藤井さんの販促への作りこみは徹底しています。フォーマットも8パターン用意されて、サイトの見た目も実際の宣伝と見まがうばかりの綺麗さ。これで販売額と名を上げ、出版社から紙バージョンでも発売されることとなります。

 ただ、当時と今とは全く状況が違うので気をつけなくてはいけません。今思うとそんなに最近なんだ、という感じですが、この記事が書かれた2012年はまだkindleが普及する前。色々な配信端末やサイトが乱立しており、市場は小さかったですが、その分先駆者として注目されることができました。今はkindlekoboなど、淘汰の結果各種配信サイトがある程度固まり、単なる大資本の販売手段の一つとなっています。検索やおすすめにも資本の力学が働いているから、自費出版が注目を浴びるのは難しいでしょう。浅い分析ですが。


 下記が、藤井さんがおつくりになられた最初の配信版のサイトです。個人で作られたとは思えない出来栄えのサイト!自分一人でもここまでできるんだ、と思うか、自分にはここまでできないな、と思うか。今のところは前者ですが……。

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