2017年2月10日金曜日

行列きらい

 並んでまで食べる価値のある料理はないと思っています。5分でさえ耐えられません。食事をただじっと並んで待って、注文するときもお互いにせかせかして、食べる時まで落ち着かない。それを想像すると、並ぶくらいならもう我慢してあとでまた来よう……と決めてしまいます。

 ひとりで食べるのも気にならないたちです。我が父が「メシを一人で食べるのが嫌いだ」と昔言っていて、子供心に信じられない!と思ったのを覚えています。イヤホン突っ込んで外でも眺めながら食べればオールオッケーだろうと。嫌なガキですね。ひとりで食事をするときはやはり自分で料理をするのが良いです。音楽をかけながらやればさらに良いでしょう。バランスの良い料理のセットを自分で作って、静かな部屋で良く味わって食べる。自分限定の穏やかな満足感がそこにはあります。

 別に友人と食べるのが好きでないというわけではありません。人と話しながらおいしいものを食べるというのは大事なことです。気持ちを共有できたという感覚を抱けるし、とても価値のある体験ができるからです。会社で食事をとる時は毎日色々な人と食べます。人が変わると話題も変わる。自分の世界になかった新しいことをそれだけで知れます。こんなに簡単で楽しいことはありません。ただ、いくら楽しくてもずっとは続けられないと思うだけです。


たとえば、お酒も交えて夕食を共にするような時でも、あまり飲まずに2時間くらいでさらりとお開きにするのが良い。鳥が静かに降り立って、あともなにも濁さずにまたいなくなるみたいに。僕はお酒に強くないから余計にそう思うのかもしれません。お酒を飲むと心が開けると言う人もいるかもしれませんが。僕の場合はお酒を飲んで話すと、だいたい後で言わなくていいことを言ってしまったと後悔するので。大人ですから、自分の全てをコントロールして生きていたいものです。

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