2017年2月6日月曜日

病は気から、という言葉があって

タイトルのことわざは有名だと思います。語源を調べてみましたが特に見当たりませんでした。病気、に接続詞を足しただけなのでしょうか。学研出版「漢字源」によると、「病」という字は“からだが弾力を失い、ぴんとはって動けなくなること”を表しているそうです。そういう状態になる「気」が体に溜まっている状態が病気。これを言いかえただけなのかもしれません。

 友人が病気になったのでお見舞いに行ってきました。ウィダーと冷えピタを差し入れたらなかなかに喜んでくれたようです。以前僕も風邪をひいたときに友人がアクエリをくれたのですが、それがたいそう嬉しかったので、同じようにしてみました。だいぶ「気」が楽になった記憶があります。病院に行ったり、薬を飲むことは大事だともちろん思いますが、そういう「気」遣いが改善に導いてくれるのではないでしょうか。一方、他人の意思からでた言葉が我々の心を傷つけることもあります。いよいよ、毒にも薬にもなるものなのだ、という感じがします。同じく漢字源によると「薬」は植物の根をすりつぶしてつくったもの、さらには病根をつぶす薬草のことを表し、「毒」は常用すると害を及ぼす薬草エキスのことを表したそうです。根をすりつぶしたものも薬草のエキスもあまり変わらない気がするので、やはりこれらは表裏一体なのでしょう。

 うさんくさい奴は出て行け、という思いが今、一つの国から特定の人々を締め出そうとしています。そして同時に、そんなことは非道だ、という思いがそれに待ったをかけました。どちらも人間の想いが成し遂げたものです。どちらが毒で、どちらが薬なのか。個人的には後者が薬であってほしいと思っていますが、断言はできません。単なる対処療法の、解熱剤かもしれないし……。

ただ、自分自身が、それこそ毒にも薬にもならないような存在ではいたくないです。

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