2017年1月18日水曜日

直木賞の思い出~「天地明察」舞台化の野望~

 明日は直木賞の選考会ですね。冲方サミットでも待ち会参加告知がされていました。僕が都民だったのはかつての話なので、今回は参加できません。ユーストニコ生してくれるなら見たいなあ。待機。

 「天地明察」が直木賞にノミネートされた時期は僕にとって結構印象深いです。ちょうどその少し前に、冲方さんとメールのやり取りをしたんですよね。当時僕は高校で演劇部をやっていて、そこで「天地明察」を舞台化しようとしたんです。自分で脚本を書いて。「天地明察」も冲方さん自身もまだメジャーになる前で、ブログの更新頻度も高い時期でした。そのせいか、メアドも公開されてたんですよね。今思うと結構冒険したな。

 返信も結構早かったような覚えがあります。古いパソコンから送ったメールだったので、処分した時に一緒に消えてしまったんですが。快く承諾してくれて「晴海も草葉の陰で喜んでいるでしょう」というような内容で。ただ、せっかくご厚意を頂いたのに、僕の筆力がないせいで部内での選考に通れず、舞台化は実現できませんでした。まさに“思い及ばず、力及ばず”……。その後「天地明察」は人気作になり、冲方さんもすっかり人気作家になってしまって、メアドの公開も止められてしまいました。なのでこの野望はそれきりです。返事が来た時、また自分の脚本が落とされた時、どう思ったのかは正直よく覚えていません。返事が来たときは嬉しかったし、落とされた時は悔しかったような気がするんですが。

これ以降あまり僕の創作活動はいい結果が出なかったです。高校三年の時に冲方さんと張り合おうと思って原稿用紙250枚の長編を書いて賞に出してみましたけど、一次審査で落ちました。これが結構ショックで、それ以降少し創作から離れてしまったり。そういうのもあって覚えていないんですかね。


 ただ最近は、今書いているという事実が重要だと思うようにして、作品をつくっています。

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