2017年1月30日月曜日

其の言にこれ恥じざれば、即ちこれを為すこと難し

 たまには時事ネタを書こうと思い立ちました。カナダのモスクでの銃撃事件について。

 <カナダ首相「テロ行為を非難」 ケベックのモスク乱射>(朝日新聞デジタルより)

政治や暴力的な話題に限らず、ニュースに関して言及するのは意図的に避けている部分があります。いろいろ調べて、背景を理解しないときちんとしたことなんて書けないのに、膨大かつ瞬間的なニュースをどう取り上げられるか?どうしても思ってしまうからです。一方で、世の中で大きく話題になっていることを全く取り上げないのも、露骨に背を向け目をそらしているように感じます。それは人間として正しい態度なのか、自問から抜け出せません。かといって考えないのは一番良くない。だから時々、具体的には月に一度くらいは、自分に強いることになんとなく決めています。書いてしまったのでなんとなくと言っていいのかは微妙ですが。

この事件の情報は日経が配信するメルマガで知りました。ちょうどNHKのニュース7を見ていたのですが、僕が見ていた限りでは取り上げられていませんでした。まさに同時にトランプ大統領のイスラム教徒入国禁止令のことをやっていたので、扱われてもおかしくないかとは思ったのですが。(イスラム教徒入国禁止令、というのは多分に適当な命名でまったく厳密ではありません。ニュアンスを伝えたいだけなので突っ込まないでください)テレビはやはりネットほど早く動けないのでしょう。


大変ショッキングな事件だと思ったので、他のニュースサイトでの記事も巡回しました。朝日、日経、NHKはほぼ同じで①6人死亡、2人逮捕②大統領が「テロ行為」と断じ非難③現場となったモスクは以前から豚の生首を置かれるなどの嫌がらせを受けていた、ということが書いてありました。配信が昼頃の速報と18時ごろの詳報の二段階に分かれているのも共通しています。産経だけは昼にのみ配信されていて、③の嫌がらせを受けていたことも書かれていませんでした。なお、BBCでは上記の3点に加えて、置かれていた豚の頭に「ボナペティ!(めしあがれ!の意)」と書かれていたことも報じていました。こういう細かい部分で日本の中での認識の差、さらには日本と世界の認識の差が見えるような気がします。長くなってしまいました。できればまた明日。

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