2017年1月31日火曜日

きのうの続き:オーストリア 公共の場でのベール禁止へ

<カナダの乱射容疑者、トランプ氏に傾倒か 現地報道>(朝日新聞デジタルより)

 昨日書いた事件について続報が出ていたので引き続き書きます。なお引用記事の見出しはあまり好きではありません。憂慮すべきは排他的な思想であり、トランプ氏ではないでしょう。耳目を引くような書き方だとは思いますが、違和感を覚えます。

 容疑者は一人。当初は別にもう一人が逮捕されていたそうですが「単なる目撃者だった」と釈放し、単独犯という見方に切り替えたそうです。このもう一人はモロッコ人だったそうで、白人でないということで決めつけがあったのではないかと勘ぐってしまうのは僕だけでしょうか。もちろん人のことを言うばかりでなく、自戒しなくてはなりません。恥ずかしながら、今調べるまでモロッコの正確な位置を認知していませんでした。アフリカ大陸のヨーロッパ対岸。きちんと確認していませんが、きっと住人の方々の人種も一概に分けられるものではなく、色々なルーツの方がいらっしゃるのでしょう。黒人系だろう、などと決めつけるようなことをしないように、また調べようと思います。

 少し別の話になりますが、上記の事件について調べている過程で、オーストリアに関する気になるニュースもみつけました。

Austria to ban full-face veil in public places>(BBC NEWSより)

オーストリアの連立与党が、公共の場でイスラム教徒が顔全体を覆うベールをつけるのを禁じることに同意した、との内容です。記事によるとフランスとベルギーでもすでに同様の施策が導入されているそうです。偶然に見つけた記事ですが、オイレン二巻の世界が垣間見えたようで嫌な気分になりました。そのうち軍が中東系の人を隔離しはじめる可能性さえよぎります。


もうひとつ気になった点を最後に紹介します。記事の中ではオーストリア外務大臣のセバスティアン・クルツ氏の発言として「中立に見られるということは重要なことだ。警察署や学校といった公共の場で扱われる人々にとっては特に」という言葉が報じられています。“警察署”や学校。そういった場所で扱われるのが第一と考えているのでしょうか。意地の悪い勘繰りですかね。

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